この研究会は「腫瘍マーカーに関する基礎と臨床の研究」を通じて「臨床で役に立つ分子の発見」を目的として、1981年に「腫瘍マーカー研究会」の名称で発足しました。当初、「腫瘍マーカー」の定義は「がんの早期発見を可能にする、体液中にあるがん細胞が産生する物質」と考えられ、主に血液や尿に含まれる蛋白や糖鎖の研究が主流でありました。その後、1990年代の遺伝子に関連する研究の著しい進歩にともない、会の名称を2000年に「日本分子腫瘍マーカー」研究会と改め、腫瘍に関連するあらゆる研究を網羅しながら当初の目的を達成すべく今日に至りました。
学術集会を日本癌学会の前日に例年開催し、数多くの研究発表や講演、シンポジウムが行われます。本会では大学、研究所、企業の研究者が一同に会することが特徴で、基礎や臨床の研究成果が報告されます。そして診断、治療、予後に関わる分子から、増殖や浸潤・転移に関与する分子までジャンルを超えた様々な研究について活発に討論されます。このように腫瘍マーカーに関する最新の知見を得るには、絶好の機会に違いありません。なお発表内容はホームページに毎回掲載されていて自由に閲覧ができます。
腫瘍マーカー研究のさらなる発展を通じて、がん治療に貢献するため本研究会では多くの方の参加をお待ちしております。
会の趣旨に賛同する研究者であれば所定の年会費を納めれば入会できます。 また、会の目的に賛同し、事業を賛助する法人または団体は賛助会員となることができます。 入会手続きは本ホームページ(入会申し込み)をご利用頂くか、 日本分子腫瘍マーカー研究会事務局(東邦大学医学部 臨床腫瘍学講座内)にお申し出下さい。
研究集会開催のため当番会長が評議員会で選任されます。研究集会は当番会長の責任において主題を決め、開催いたします。発表演題募集など開催に関する事項などは当番会長より会員に通知されます。
運営は会則に基づいて評議員会で決定されます。本会の役員である評議員は評議員により推薦された者から評議員会で選ばれます。なお、評議員の中から選ばれた若干名の理事が評議員会の開催などを行います。会計監査は評議員会で選ばれた監事により行われます。